パーキンソン病の症状について、お話しします。
パーキンソン病の症状には、いくつかあります。
たとえば、筋肉が固まってしまって動きにくいような症状があります。
これは「筋個縮(きんこしゅく)」といわれるものです。
歩くことに関しては、まず動き始め、歩き始めが動かしにくいという症状があります。
これは「寡動」といわれるものです。
また、歩き始めると、今度は止まらなくなる「突進歩行」という症状があります。
あるいは、「丸薬丸め運動」といって、丸薬を丸めるような感じの指の動きが症状として現れます。
これらは、自分で意図せず現れる動きです。
こうしたことが、パーキンソン病の症状として現れます。
振戦(震顫)の原因なのですが、実は、皆さんが考えていらっしゃる、振戦(震顫)の原因は、ほとんど、すべて間違いです。
なぜ、そういえるのかと申しますと、例えば病気自体とそれに対する症状、そして自分の体が起こしている反応、これらは全て分けて考えるべきなのです。
たとえば、振戦(震顫)について申し上げますと、これは病気ではないのです。
では、なぜ体が震えるのでしょうか。
実は、振戦(震顫)は、私たちの体が起こしていることなのです。
よく小学校のころなど、少し気温の低い日に、プールに入ったことがあると思います。
そのときに、体が震えることがありませんでしたか。
これは「ふるえ産熱」といって、体が、寒さから身を守るために、体の中で発熱を起こしているのです。
これは、振戦(震顫)とほぼ同じ状況で起こっている、ということなのです。
このように申しますのも、たとえば手の血流が悪いので、そこに対して震えを起こさないといけないということを、脳があらかじめプログラムしているのです。
そのプログラムにしたがって「手の方に血液が流れていないよ」ということを脳が感知しますと、手を震わせるのです。
これが、パーキンソン病でよく起きている振戦(震顫)の原因なのです。
「振戦(震顫)を止めるには、どうしたらいいでしょうか?」ということを、多くの患者さんから、よく尋ねられます。
実は、振戦(震顫)というのは、案外簡単に止まることが多いのです。
それは単純に、手で振戦(震顫)が起きる場合には、手の血流を良くしてあげるだけで、この動きが良くなってしまうのですね。
これは、わたくしが、以前、鍼灸の先輩の方から教えていただいたときに「そんなはずは、ないよ」と思ったことなのですが、実験してみるのが私のポリシーなので、実験をしてみました。
その結果、手の3つのツボに刺激を与えて血流を改善するだけで、振戦(震顫)がだいたい止まったということがありました。
時間にして、だいたい15分程度で、振戦(震顫)を軽減することができました。
そのため、とにかく血流をよくしていただきたいと考えています。