実は、パーキンソン病の人がなりやすい、うつの原因について、お話ししたいと思います。
パーキンソン病になられる方が、非常に心配されるのが「うつにならないかどうか」ということなのです。
その中で、わたくしは「どうしてパーキンソン病の方がうつになるのか」ということを、ずっと観察していたのですが、その原因と対処方法は、たいへん簡単なことだと分かりました。
それは、姿勢が悪くなる、ということなのです。
パーキンソン病になりますと、腰が曲がってくる方が多いので、姿勢が悪くなります。
姿勢が悪くなると、うつになる、ということだったのです。
それでは、なぜ、姿勢が悪くなると、うつになるのでしょうか。
このことについても、観察しておりましたら、姿勢が曲がることで、肺活量が少なくなるのですね。
肺活量が、少なくなることによって、十分な酸素が取り込めないために、うつになるわけです。
これが、うつになる原因だったのですね。
これは、わたくしが、そのように考えて、ある方にその話をしました。
ある方とは、パーキンソン病友の会の、副会長の方です。
その方は、ちょうどわたくしの患者さんでしたので、話す機会があったのです。
「実は、うつになる理由は、姿勢が悪くなり、肺活量が少なくなることが原因ではないですか?」と、彼女に感じたことをそのまま確認しました。
すると「私も、そうだと思います」といわれたわけです。
つまり、うつにならない方法というのは、ただ単にしっかりと姿勢をよくすることと、上を向いて肺活量を多くすること、これが一つの大きなポイントとなります。